恩原 三国山に道はない、でも牛がいる!

恩原 三国山(おんばらみくにがせん)は牧場縦断コース 06-Oct.17

恩原 牧場の牛

恩原 三国山は『 恩原 スキー場から登る』と案内本にはなっているが、夏用のコースではなさそうだ。スキー場とはこんなに急なものかと思いながら、なれぬヤブコギでリフト終点までやっとのおもいでたどりついた。30分はかかった、さっそくひと休みひと休み。このあと牧場の中を通るらしく幾重にもある針金フェンスを越えてゆく。しばらくすると牛(ジャージー牛?)と出会う、しかも至近距離で。ここは放牧のフェンスの内側なのだ!いそいで外にでた。その後たくさんの牛のそばを通るがほとんどの牛がこちらに注目している。つまり我々のほうが場違いな訪問者なのだった。

恩原牧場の牛に「おじゃまします!」

牧場内を通り過ぎると丸い小山が現れ、ここからまたヤブコギ状態がはじまるのだが、その向こうには三国山のまあるい優雅な姿がみえている。小山の右か左のいずれかを巻くようにあがれそうなのだが、少しだけ道のついている右ルートを選択した。

恩原 三国山の空
恩原 三国山の空

少々のヤブコギをしながらしばらく登るとそのピークらしい平坦で芝の生えている場所にでた。その先はどこにも道らしきものはない。多分この方向に行けばというのはわかるが苦難の道なのは容易に想像できる。未熟者たる我々はそこでルートファイティングを諦め、ここを本日の到達点とした。所用時間1時間30分、化粧品の景品でもらったシートを布いてLunchとした。空にはこのうえなく呑気な雲が浮かんでいた。

先週の大山にも負けないすばらしい天気

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大山 は日本晴れ!

大山 は日本晴れのち暗雲? 06-Oct.9

大山 7合目より弓が浜

目覚しの鳴る前に目がさめた、朝4時半の我が家の窓はまだ真っ暗だった。今日は体育の日、かねてより計画していた大山登山の日である。

大山登山口

予報によれば天気はよさそうだが、山の天気はわからない。いつもより多めの着替えをつめこみ5時半に家(岡山市内)を出発した。Rout53経由で久世インターから高速に乗り溝口インターより大山寺へと向かう、到着8時20分。しばらく休憩、支度をしているとたくさんの人がもう登山口に集まり記念撮影をしている。初めての登山届けを提出し8時50分に登山を開始した。

大山 六合目

五合目まではブナの林がつづき木製の階段を登りつづける。らくな斜面はなく延々と同じような斜度の道がつづく。そしておよそ55分で五合目到着、写真はさらに10分ほど登って避難所のある六合目の風景、富士山のように登山客の多いこと。さらに1時間、岩と木の階段をもくもくと登る、うえからもう下山する人たちがたくさん下りてきて道がつかえがちになるが九合目らしきところに到着する。

ボードウォーク

ここから頂上までボードウォークがつづくのだが、40年前小学校で大山登山をしたときに記憶に残っている危険な場所(左が崖)もその上を木製の橋が架かっていて安全そのものだ。

11時5分、ついに弥山山頂 に到着、2時間15分の登山であった。このあたりはすべて木製の床が渡してあり土を踏めないのだが、それは山頂の緑を回復させるためだそうだ。やはり人がたくさん登るとはげるらしい。大山この先危険なため通行を禁止するとなっているが、何人かのひとがその先100mにあるピークに登っていた。その道は崖っぷちでちょっとふらっとしたらお陀仏であるし滑落事故も後をたたないらしい、ぼくらはゆくのを断念した、あきらめが早いのがとりえ!

頂上の板の間広場で食事をとったあと眼下にある山小屋(約60m西下)にむかった、まだ12時少し前であった。好天に恵まれているため日本海のはるかかなたに山影(島影?)がみえる。

大山山小屋

素朴な疑問を山小屋の人にぶつけてみた。「あそこに見える山はロシアですか?」「隠岐の島だな」あっさり否定された。そして彼はこう続けた「朝鮮からは直接だからな、放射能なんかたまったもんじゃねえな!」ぼくは何も思わず「そりゃそうですね!」と答えた。あとでわかるのだが今日の午前に北朝鮮が核実験をおこなったのだった。つまり大山は晴天であったがその時日本中が暗雲に覆われいたわけである。

大山全景、鍵掛峠にて

12時過ぎ下山を開始、登る人と道をゆずりあいながらなので少し時間をとるがこのくらいが足の負担には丁度よい。2時間足らずで登山口の南にある阿弥陀堂に到着。念願の大山登山は無事終了した。帰路は大山蒜山スカイラインをとおり少し早い紅葉をさがしながら、真賀温泉へと向かった。

鍵掛峠より大山を望む

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若杉峠 にニホンシカをみた!

若杉峠 から峰越峠まで 06-Oct.3

若杉峠 登山口

西粟倉の道の駅を過ぎ(あたらしい道を行くと迷うかも?)大茅スキー場を越え7kmほどで若杉峠登山口の駐車場に到着、そこに吉井川源流の地(このあたりでは吉野川となっている)の看板をみつけた。神郷と同様ここは岡山最遠の地といえる。ここから若杉原生林の中を峠まで続く道は古い石組で古道の風情がある。樹齢200年以上のブナやカエデ、ミズナラなどの巨木をはじめ199種もの植物が確認されており、グリーンシャワーの浴び放題といったところだ。若杉原生林の石畳

ゆっくりとまわりを楽しむ余裕がないのが山登りの宿命というかつらいとこではあるが30分ほどで峠にたどりつく、ここにはお地蔵さんがおいでで我々を迎えてくれる。道は十字路で直進は鳥取(いま道は通じてないそうだ)左は原生林wacthingroad、そして右におりてゆくと峰越峠方面ということだ。

ここから下りてゆくとすぐ林道にでくわす。壊れた?小屋の脇の道を今度はのぼってゆく。しばらくアップダウンが続き再び林道を横切り30分ほどで1140mのピークについた。このあたりは林が伐採されていて鳥取兵庫方面が見渡せて気持ちよい、ここでLunchとしよう。

ニホンシカ

さて、25分ほど休憩しただろうか、そろそろ出発しようと腰をあげリュックを背負い峰越峠方面に顔を向けた瞬間、おどろいた。奈良や宮島でおなじみの『鹿』が15mほど先に現われた。「おっおっおい、シカ!シカッ!」と家内に声をかける。カメラを取り出す余裕もなく、シカはすこしこちらを見たかと思うと山道前方に走り去った。わずかの間の出来事であった。

ニホンシカ(資料画像)

いわゆる「ニホンシカ」のメスだろう、体長は1.5mほどはあったと思う。ここまでの道にも先日降った雨のなごりでぬかるんでいるところに動物の足跡があった。三つ穴があいているので「いのしし」だろうかなどといいながら来たのだが、その動物が目の前に現われるとは思ってもみなかった。鹿との出会いから約45分、心地よい林の中道をすすみ峰越峠のとりつき口(写真の左の道の奥)に出る。

峰越峠

よく鋪装された林道には「兵庫県 千種町」と見える。ここから歩くこと25分で若杉原生林駐車場に到着。いつも思うが最後のアスファルト道路はきく?!。

峰越峠

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駒の尾山 ダルガ峰

駒の尾山、 ダルガ峰 は以外と長距離 06-Sep.26 tue.

駒の尾山登山口

西粟倉村はすごく遠い、美作インターから小1時間かかったようだった。西粟倉村の道の駅を山の方に右折し途中の林道に入りかなり進むと中腹の登山口に到着した。最初に熊除けの鈴の無償貸し出し箱があったがわれわれは自前の鈴とラジオでもう「ちゃりちゃりいっている」ここから頂上まで約45分、整備された道が続く。案内本によれば「5人横になって通れる」ということらしい。頂上の景色は素晴らしく、ここで昼食ののちダルガ峰へと向かったが、これがなかなか山行らしい風情のある道であった。

駒の尾山頂上

尾根道は緑のトンネルのようで少し平たんな所は日が差し込まず森の濃い空気を感じることができる。ダルガ峰まで2.8kmという看板をたよりにゆくがその手前でダルガ峰を指す看板がなくなり「ちくさ高原」とか「大茅スキー場」を指す看板になってくる。こうゆう時はおよそ目的地に到着しているということだろうが、どうしてもまだ2.8kmきていないので先にすすんでみた。

ダルガ峰 ちくさ高原

10分ほど直進すると開けてきて大茅スキー場からのルート上にある避難小屋に着いた、この先は下りるばかり。とって返して看板分岐から「ちくさ高原」にむかうことさらに10分、今度はスキー場のてっぺんらしいリフトの終点の広場に到着した。夏場はどうやらパラグライダーの離陸点らしい。そしてここ20分ほど歩きまわったこのあたりがダルガ峰なのだ、ついにそのピークはわからなかった。

ちくさ高原スキー場

一路、駒の尾山に向かう。約50分で頂上に到着、その後35分ほどで出発点の登山口にたどり着いた。およそ10kmの行程であった。

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那岐山 は上天気

那岐山 は上天気 06-Sep 23

那岐山 は二度目だが前回同様Cコース~Bコースを選び登り始めた。大神岩まで45分で到着、初回1時間かかったことを思うと早くなったものだ。

那岐山 大神岩

しばらく休憩の後、出発、残り高度差255m。今日はお彼岸で祝日のため大勢の人がはやくも下山してくる。(我々は朝、掃除とお参りをすませてきたので登山口ですでに12時であった)中には普段着のような軽装の婦人もいる。そんな方々と挨拶を交わしながら、43分で頂上に到着した。そこにはサラリーマンらしき10人程度のグループが軽口をたたきながらにぎやかな空気があった。

那岐山頂上おにぎり弁当をいただきしばらく休憩をして、Bコースに向かう。Aに比べて500mほど長いことになっているが実際に歩くとそれどころではなく1km以上長い感じがする。

那岐山1255m 三人?

黒滝

途中、黒滝へと寄り道をした。滝の直前は急な鎖場になっているが到着するとそこは澄んだ空気の気持ちいい小振りな滝であった。石の色が黒っぽくて名の通りである。引き返しルートに戻る、前回迷った沢のところもなんなくクリア、素人は絶対迷うぜ!2時間以上かかって蛇淵の滝登山口に到着。天気がすばらしく快適な山行だった。

黒滝

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中蒜山 は雨だった 

中蒜山 は今回もきびしい 06-Sep.19 Tue.

中蒜山 頂上

昨日の昼過ぎには台風13号も行き過ぎ、岡山近辺は晴れとなった。
今日は台風一過で大晴天のはずなのだが?しかし、蒜山高原に入ってから空模様があやしくなってきた。さらに塩釜の冷泉のロッジにつく頃には本降りとなってきたのだった。なんたること!

思い起こせば1年前、初めての登山にこの地を選び訪ねたが、ここの親父さんに「そんな格好じゃだめ!」といわれて止む無く三平山に登ったのだった。今日こそはとやってきたが今度は雨、しかし1年間の修行は伊達じゃない。雨対策もしてるのじゃ?。(bought it 100yenshop!!)

五合目に到着、出発から1時間が経過した。ここ五合目に「 日留神社 」又は「蒜神社」で、ひるが神社と呼ばれるちいさな祠がある。避難所「ひるが」とは「日留女」であり巫女さんのこと、そして「大日留女」が天照大神である。つまり蒜山とは信仰の山そのものということだろう。高天原伝説の残る蒜山高原としてはごく自然なネーミングである。さあ、頂上に向けてひとがんばりだ、バナナを二人でぱくつきイザ出発。

2時間かけて頂上に到着したが、雨は相変わらずシトシト降っている。残念だがレンズが雨に濡れて写真はあまり撮れないが頂上到着の記念撮影だけすませて、そそくさと頂上より100m手前の避難所にまさしく避難した。この写真は濡れた衣類やらなんやらを乾かしている図。ここで食事をすませ、40分休憩とした。下りは最近とみに慎重になってきており濡れた斜面を恐る恐るすすんでいった。2時間10分がかかり、登りより13分長くなった。

避難所風景

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尾道 朱華園

尾道ラーメンとは 朱華園 のこと 06-Sep.12 Tue.

朱華園 の入り口

秋雨前線のわずかな晴れ間を縫って岡山から尾道へとむかった。尾道バイパスを東尾道でおり市内へとはいり中国銀行の交差点を左折、火曜の12時だが30人ほどの行列がみえてきた。専用駐車場は2台だが運良く入れ違いで入れた。私たちの後ろに若いカップルが並んだ、話を聴くとなんと群馬から旅行できたという。「尾道ラーメンとは 朱華園 のこと」とテレビで仕入れたうんちくを披露すると「よかった?!」とえらく喜ばれた。広島ー尾道ー倉敷ー讃岐ー鳥取という予定だそうだ。『ワカイッテ、スバラシイ?? by
槙みちる』

朱華園ラーメン

「尾道ラーメン」とは阿藻珍味がつけた商品名だ。尾道人にとってのふるさとの中華そばである「朱華園のそば」を商品化しようとしたのが発端で、ご当地ラーメンのはしりといえる。街中には「尾道ラーメン」という看板の店をよくみかけるがもちろんここにはそんな看板はない。味はご承知の通り、背油と麺が特徴-こぶりではあるがぼくらには適量でお値段は490円ときわめてリーズナブル。朱華園 焼きそば

しかし、出色はこの「焼そば」だと夫婦の意見がそろっている。ボリュウム満点、キャベツたっぷり、豚肉甘とろ、そば繊細。ここのご主人(らしき人)がメインのガス台で鍋を振っているが、焼そばはその仕事だ。(やまとでいうと昔のおじちゃん担当のやきめしとおなじ)このての『うまいもん』は現地で喰わにゃあ、話にならん!

焼きそば710円

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楯築遺跡 と邪馬台国

楯築遺跡 は卑弥呼の墓か?

楯築遺跡

楯築遺跡は倉敷市矢部西山庄団地の片岡山と呼ばれる小高い丘の上にある弥生時代後期(3世紀)の全国最大の巨大な墳丘墓である。
双方中円墳で全長78m、円丘部は直径40m、高さ4?5m。突出部は東北(丑寅)10m、南西(未申)22mであったが、造成工事と給水塔建設工事で切断されてしまい、東北への突出部の一部だけが復元されている。 円丘部の上には5つの巨石が円環状に立てられており、人々を圧倒する。温羅伝説によると、吉備津彦が温羅と戦う時、ここに陣を構えて、矢を防ぐために築いた石の楯であるとされており、楯築の名の由来となっている。(参照HP 古代吉備王国の栄光と衰亡 金谷信之氏制作)

楯築遺跡

このストーンサークルは何物なのだろうか?弥生墳丘墓としては日本最大で、棺の中からは30キロあまりの水銀朱がでている。薬師寺慎一先生によれば、被葬者の歯が比較的小さく女性である可能性があるようで、その年代から卑弥呼のものではと示唆されている。またこのてっぺんから吉備特殊器台が発見されるが、これはのちに箸墓古墳などの大和近畿において発見され、吉備と大和の関係に多くの疑問を思いおこさせる。

楯築遺跡頂上 神社跡

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新見美しい森 より剣山へ

新見美しい森 より剣山へ 06-Aug. 29

今日は1年に一度の三社参りで朝の6時に家を出発した。道通宮、最上稲荷、木野山さんの三社をお参りするというのは商売繁盛を願って行うのだが、道通さんが蛇、最上さんが狐、木野山さんが犬、というように動物を神として祀る神社なのが特徴だ。なかで最上さんは神社とお寺の混合という日本でもめずらしい形で残っている。(詳しくは又にするが当時最高裁まで争ったといわれている)

新見美しい森 剣山

高梁を出てから新見を過ぎ千屋に入ると剣山の美しい姿が見えてくる。きっと阿哲富士といわれているにちがいない。千屋温泉の2kmてまえを右折して山道をはいると、11時に新見美しい森(各町村で運営管理するアウトドア系公園)に到着した。管理人の方としばらくお話をしたが、マムシに注意と熊に遭遇したときの対処をレクチャーされた。最近、熊が出たそうだ。登り始めると道が草に覆われているとこが多く目を凝らしながら登ってゆく。マムシ注意の看板があちこちに立っていてしかもマムシのイラストがやけに不気味なのだ。

25分ほどで頂上手前の休憩所に到着した。頂上は目の前(100m)だがここで一休み。ほとんどが階段でしかもなかなか急でそこそこきつかったのが正直なところだ。今日は少し気温も低く街でも気持ちいいと思ったがここはさらに風が気持ちよい。体感で24、25度という感じである。

頂上は開けていて360度の景観がすばらしい。今日はあいにく霞んで大山はみえなかった。けれどもお弁当をおいしくいただいた。

食事の後、山を降りる。20分程度で美しい森ビジターセンターにもどった。気持ちいい山だったが少しものたりなさは否めない。何十年か前に家内がいったという井倉洞にいくことにした。新見まで戻りさらに10kmばかり高梁方面にゆくとりっぱな観光地然とした井倉洞に到着した。

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洞内の行程徒歩約30分、入り口から入る(あたりまえだが)と涼しい、15度位かな。岡山育ちの私は実は初めてなのであった。 狭いみちを登ってゆくと、 つぎつぎみせばというか見所があらわれる。ひとつひとつ解説に目をやりながらゆっくり進む。あんなに涼しかったのにもう汗ばんできた。これなら半袖でもだいじょうぶ。

井倉洞内部

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宮座山 古代祭祀遺跡

新庄村 宮座山 は吉備津神社の元社か?

宮座山

宮座山 は岡山県最北の新庄村にあるありふれた山のように見える、標高差にしても200mほどだろうか、がなかなかの存在なのだ。新庄の役場から蒜山に抜ける道(野土路方面)を1.5Km、右に御鴨神社が見えてくるその手前を右折し沢に沿って整備された道路を約2Kmゆくと道路右に看板が見える。手前にあった御鴨神社はこの宮座山の頂上におわす磐座を奥の宮とする辺津宮である。御鴨神社に関する資料によればどれも「神代からの」とか「古代より」とかの表現ではじまる。つまりこの山は古代神道またはそれ以前からの古代祭祀遺跡なのだ。

宮座山,帆立岩

新庄という位置からして言うまでもなく出雲との関係が思い浮かぶ。ましてやここは出雲街道だ。池田弥三郎先生の対談論に吉備の中山=吉備津神社と美作一宮中山神社の関係に関する話がある。池田先生によれば「美作中山神社は吉備津神社の元社ではないか。さらにいえば出雲街道を下って国境あたりにその源泉があるのでは」と暗にこの宮座山の存在の大きさを示唆している。

右の写真は中腹に観られる「帆立岩」と呼ばれる奇岩であるが、その大きさと異様な形に気押されるような感覚に陥る。これを右にみながら左に道をとり登ってゆく。この辺りから次第に急になってゆくがしばらく登ると「辺津磐座」「中津磐座」と続きついに「奥津磐座」である柱状節理の下に到着する。しかし頂上には登れない(身軽でないとちょっと危険です)

「帆立岩」

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