考古学研究会 岡山3月例会に潜入!?

考古学研究会 岡山3月例会 08-Mar.8

reikai

開催日:2008年3月8日(土) 14:00?16:00
会場:岡山大学大学院自然科学研究科棟2階大会議室
[発表者・内容]
野島 永(広島大学大学院文学研究化) 「弥生時代初期鉄器の実像をめぐって」
 弥生時代前期から中期に属する初期鉄器資料の再検討を行い、鉄器出現時期とその流通について考察する。

富岡直人・畑山智史(岡山理科大学)
「貝殻成長線分析からみた日本各地の貝塚の特徴」
貝塚出土貝類を顕微鏡観察すると、成長速度や死亡季節が推定される。これにより貝塚の機能や貝採集の実態、環境の変化を追求することが可能となる。この研究の到達点と展望を報告。

というような会が開催されるということで、初めて参加してみた。この会は毎月?開催されているらしい、参加者は発表者の先生と同業の研究者らしい人たちが県外からも、(質問されるとき所属と名前をいわれるのでわかる)あと学生やら岡大研究室の関係者の方々(かな?)、あとなんといっても勉強家のご年配の諸先輩がた総勢で60人ほどが会場を埋めていた。(写真は前の方しか写ってないので少なくみえる!)

「考古学研究会岡山」とは不思議な名前だと思っていたが、それがすごいことがわかった!(一般に固有名詞の「考古学研究会(こうこがくけんきゅうかい)」は、1953年に岡山県飯岡村(現・美咲町)で行われた月の輪古墳発掘運動を原点として、1954年、岡山大学考古学研究室に設立された「考古学研究会」を指す。)のだそうだ。つまり私と同じ年齢を経た日本最大の研究会で一般に公開されているのが特長の権威と歴史を誇る会が岡山にあるということだ。

さて、発表のほうだが野島先生のお話は「鉄器出現時期とその流通」ということで興味深くうかがったが、私の勉強不足と注意不足であろうか「鋳造か鍛造か?」ばかりで流通についてはよくわからなかった。もらった資料を見直すとつまり弥生前期末葉?中期中葉で北九州内陸部に集中しておりその他山口や畿内でも多く発見されるが、岡山にはほとんどないということがわかる。この時期は吉備に水田は発達していたと思うが鉄農機具がないというのは何を意味するのか?そこの仮説を聞きたかったところだが、考古学ではそこまで踏み込まないのだろうか?そこが不思議!

カテゴリー: 未分類 パーマリンク