2012年7月13日、県立博物館へ柳瀬先生の紹介で特殊器台を熟覧させて頂きました。
参加者は伊勢崎淳相談役、柳瀬昭彦相談役、岡将男氏、橋本勘助氏、小沢慎氏、と近重の6名。以下、岡氏のレポートを転載いたします。


特殊器台再現プロジェクト。

破片を観察する伊勢崎先生

破片を観察する伊勢崎先生


昨日(13日)は岡山県立博物館にお邪魔して、宮山型の原物を詳細に見せてもらった。考古学者たちでも、出土数の少ない特殊器台はそれほど見ているわけではないようだ。昨日は備前焼の人間国宝・伊勢崎淳さんにもお出ましいただいて、一緒に議論した。考古学の世界では、まだ特殊器台を再現しようという試みはなく、従って古代の須恵器の流れを引く備前焼作家の重鎮が、復元について検討するということもなかった。昨日はプロジェクトメンバーの備前焼作家・松本さんも参加し、土の種類や色の付け方、文様の掘り方、焼き方等まで具体的に議論した。もちろん考古学の方でも柳瀬先生と副館長の島崎さんにも加わっていただいた。
1. 土は先日探した津寺地区の物に、もう少し荒い砂が混ざっている
2. 土器の破片を砕いたものが入っている。収縮率のコントロールのようだ
3. ベンガラを塗ってから文様を彫ったようだ
4. 裏にもベンガラが塗ってあるものもあり、単に内側にこぼれただけではない
5. 文様の丸い穴の切れ込み部分は非常に小さく、奈良県出土のものよりも小さい
6. 何だかの窯のようなものを作らないと焼けないだろう
7. 温度は800度位まで上がっているだろう、一般の埴輪より高いかも
8. 黒変のあるものは、炭化した燃料・木材が当たっているもの
大きな特殊器台部分

大きな特殊器台部分

などなど、やはり復元しようとしなければ、出てこない意見が沢山出た。非常に有意義な議論であった。なお私としては、吉備線LRT化がようやく具体化する中、吉備線沿線の古代史遺跡をもっと顕彰する必要があり、とりわけ抹殺されていた吉備邪馬台国説を正式に世に送り出すために、特殊器台復元が最もふさわしい事業だと考えている。吉備歴文会からの提案で、復元プロジェクトが立ち上がったのである…(文責・岡將男)


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