田地子 の巨石群遺跡 07-Apr.
本宮山の項で積み残した”大変なもの”の正体とは「田地子の巨石群跡」である。写真は奥吉備街道の建部よりにある記念小公園に再現された巨石群なのだが、以前であれば少しも気にせずにいただろう。この地区に「研石の巨石」=「大岩様」、「大黒岩」「行岩」「鉾立岩」と呼ばれる巨石群がある、というかあった。楯築遺跡や布都御魂奥宮磐座と同様の方位信仰の遺跡か?それとも南太平洋にも残る巨石文化をもった海洋民族の遺跡かもしれない。
建部支所に尋ねると建部町史に幾分か記されてるとのことでFAXくださった。いかにも残念なのはこの類いの古代遺跡は研究者が少ないのか、文化財に指定されずにいるのでここのように工事の計画にぶつかるといともあっさり取り除かれてしまう、高知の足摺岬にのこる巨石遺跡唐人駄場(参照 HP足摺巨石群 唐人駄場と周辺の遺跡)も同じ目にあっている。後に神社として祀られる時代がくれば畏れ多くて触れなくなるかもしれないが。今後、残る大岩を訪ねてみたいと思う。
田地子の巨石群跡看板