草間 カルスト台地は蕎麦どころ 07-Aug.28
岡山から新見に向かって180号線をゆくと高梁から20kmほど過ぎたあたりに井倉洞があり、そこを上へ登ってゆくと草間カルスト台地だ。前回は「田舎や」であったが今日はその先200m先にある「かたくり庵」を訪ねた。
手作り感たっぷりの店で、中に入るとかなりの年配のおやじさんが現れた。話を聞くとここ草間は昔から蕎麦の栽培地だったという、というより蕎麦しかできなかったのだそうだ。おやじさんのこどものころは蕎麦ばかりでお米にありつくこともめずらしかったという。その後、お上の指導で果物栽培に転じて現在は桃やブドウが収入源になっているそうだ。
そしてこのおやじさんは、もともと官営である「田舎や」の職人だったそうで、数年前に独立したといういきさつらしい。メニューから「てんざる」と「かもざるそば」を注文して、しばらく外の庭の景色を眺めているとそれは運ばれてきた。田舎そばらしい重さととれたての山菜てんぷらの新鮮さがうれしい。鴨の小鍋も甘くていけた、おなかもいっぱいになり満足の態で店をあとにした。
このあたりはカルスト台地で多くの鍾乳洞がある。有名どころで井倉洞、満奇洞などがあるが、北房への途中にある「羅生門」と名づけられた名勝に向かった。駐車場に到着するとさっそく靴を履き替え整備された遊歩道を200mほど入り、そこから下へ下へと降りて行くと目の前に巨大な石の洞門が現れた。さらに下って写真のトンネルをくぐりぬけ降りてゆくと、霧のように白くけむって大変幻想的な様子となってゆき、底につくと新たに洞門があらわれ、まさしく「そこ」が終点だった。
奇観「羅生門」