大山 は日本晴れのち暗雲? 06-Oct.9
目覚しの鳴る前に目がさめた、朝4時半の我が家の窓はまだ真っ暗だった。今日は体育の日、かねてより計画していた大山登山の日である。
予報によれば天気はよさそうだが、山の天気はわからない。いつもより多めの着替えをつめこみ5時半に家(岡山市内)を出発した。Rout53経由で久世インターから高速に乗り溝口インターより大山寺へと向かう、到着8時20分。しばらく休憩、支度をしているとたくさんの人がもう登山口に集まり記念撮影をしている。初めての登山届けを提出し8時50分に登山を開始した。
五合目まではブナの林がつづき木製の階段を登りつづける。らくな斜面はなく延々と同じような斜度の道がつづく。そしておよそ55分で五合目到着、写真はさらに10分ほど登って避難所のある六合目の風景、富士山のように登山客の多いこと。さらに1時間、岩と木の階段をもくもくと登る、うえからもう下山する人たちがたくさん下りてきて道がつかえがちになるが九合目らしきところに到着する。
ここから頂上までボードウォークがつづくのだが、40年前小学校で大山登山をしたときに記憶に残っている危険な場所(左が崖)もその上を木製の橋が架かっていて安全そのものだ。
11時5分、ついに弥山山頂 に到着、2時間15分の登山であった。このあたりはすべて木製の床が渡してあり土を踏めないのだが、それは山頂の緑を回復させるためだそうだ。やはり人がたくさん登るとはげるらしい。この先危険なため通行を禁止するとなっているが、何人かのひとがその先100mにあるピークに登っていた。その道は崖っぷちでちょっとふらっとしたらお陀仏であるし滑落事故も後をたたないらしい、ぼくらはゆくのを断念した、あきらめが早いのがとりえ!
頂上の板の間広場で食事をとったあと眼下にある山小屋(約60m西下)にむかった、まだ12時少し前であった。好天に恵まれているため日本海のはるかかなたに山影(島影?)がみえる。
素朴な疑問を山小屋の人にぶつけてみた。「あそこに見える山はロシアですか?」「隠岐の島だな」あっさり否定された。そして彼はこう続けた「朝鮮からは直接だからな、放射能なんかたまったもんじゃねえな!」ぼくは何も思わず「そりゃそうですね!」と答えた。あとでわかるのだが今日の午前に北朝鮮が核実験をおこなったのだった。つまり大山は晴天であったがその時日本中が暗雲に覆われいたわけである。
12時過ぎ下山を開始、登る人と道をゆずりあいながらなので少し時間をとるがこのくらいが足の負担には丁度よい。2時間足らずで登山口の南にある阿弥陀堂に到着。念願の大山登山は無事終了した。帰路は大山蒜山スカイラインをとおり少し早い紅葉をさがしながら、真賀温泉へと向かった。
鍵掛峠より大山を望む